当店では各地の紙工品業者様より、和紙をはじめ様々な特殊紙のご依頼があります。 例えば和紙の包装紙、焼酎などの和紙ラベル、ホットドックを包むグラシン紙、饅頭の包み紙に使うレーヨンラミ、また不織布、パーチメント、書院紙、台帳用紙など様々な紙に対応しています。

 

和紙等の印刷の難しい点は紙そのものの不安定性による見当制度や色の再現、インキの滲み、異物混入によるブランケットの損傷など多々ありますが…‥

やはり最大の難点としては一般のオフセット印刷ではエアによる自動給紙方式のため、あまりにも薄い紙や、和紙などの様に密度が荒く通気性のある紙などは、エアによる自動給紙ができない事かと思います。

 

下図が現在主流(ほぼ100%)のオフセット印刷機の自動給紙の方式ですが、すべての紙に対応できるとは限りません……

一般にオフセット印刷では右図の様にエアによる自動給紙方式のため、あまりにも薄い紙や、静電気の起こり易い紙、和紙などの様に密度が荒く通気性のある紙などは、エアによる給紙ができない為、印刷できません。

 

現在のオフセット印刷機で印刷しづらい和紙や超薄紙を当店では手差しオフセット印刷機等で印刷してます。

職人さんが一枚づつ人の手で機械に差し込み印刷しています。しかし現存する手差し印刷機や職人はごくごく僅かしか存在しません。

 

通常オフセット印刷機にはすべての紙を一定の印刷位置にする為、アテと針とがあります。自動の印刷機においては機械的に紙をアテと針を使って紙が一定の位置に固定されるようになっていますが、手差しの場合は手で1枚、1枚アテと針に差し込んで印刷します。

 

また、特殊紙の場合は一般紙と比べると見当を正確に合わせるには無理があるものが多く、髪の毛1本の見当精度で印刷している自動機とは違い、若干の誤差が出てしまいます。


SSL GMOグローバルサインのサイトシール
本サイトでのお客様の個人情報はSSLにより保護されています。